生物の補習が終わり担任との話も終わり、あたしは駅へ向かうバスへ乗り込む。

メールをした。
「明日って何かあるの?」と。

王「明日は体験学習かな」
葉「全員登校なの?」
王「違うよ」
葉「それもそっかぁ。もう一つ聞いてもいい?」


王「何?」

バスが駅につく。
駅のコンビニの中をまわる。
雑誌を立ち読みしている男子がこっちを見ていた。

コンビニを出て本屋に行った。
心臓があきらかに大きくなっている気がした。
漫画を手に取る指も震える。

「何?」と言われて40分がすぎていた。

「つきあってもらえないかなぁ?王子の事好きになっちゃったんだ、去年。」

携帯を胸に痛いほど押し当てながらゆっくりと送信。
♪ピピピッ

「いいよ」



王子の顔が本棚の向こうにあった。
王「なんだ、おなじとこいたんじゃん」




携帯を覗き込んで静止している女が一人。
画面に表示されているのは王子からのメール。


「ごめん。それはできない」


本棚の向こうに王子の顔なんてなかった。
声も聞こえちゃいなかった。

誕生日にふられた。

心臓も静かだ。
涙もでない。

葉「そっかぁ。なら、いいんだ。またメールしていい?」


王「いいよ」
あぁ、これが1つ前のメールだったなら。

今までの恋と比較する方がおかしいが、ふられても悲しくなどなく、ただスッキリした。

あぁ、わかった。
王子ったらサッカーのゴン中山に(超)似てる。
もっと大きいけど。


妄想してた間の自分の顔が心配だ

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葉

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